別れと出会い。

 2月で、3名の生徒が退塾していきました。一人は第一志望に受験校が決まっていてのことです。あと二人は、第一志望の学校に合格させてあげられなかった子と、成績が伸ばせなかった子。いずれの生徒も在籍年数が長かったというのもあり、複雑な心境です。

 

 しかし、今月は同時に、新たに3名の入塾がありました。小4に2名、中2に1名。プラスマイナスではなく、自分がこれまでの反省を生かしてどれだけのことを生徒に帰してあげられるかということだけが頭の中にあり続けます。

 

 結果が出ている子はもちろんいます。今期は5月あたりに実施される実力テストを前に、225プロジェクトとか言って、中学生全体の実力テストの平均点を225にしようとかいう運動をしており、180〜210点の得点帯の子が基本的に在籍生の得点帯ですが、それを全体で225点にしようというのが今回のプロジェクトの趣旨です。ぴったり9割です。みんなでどうやったらその得点帯に乗るか思考する日々です。

 

 ある子は、計算が苦手だから毎日時間を計って計算ドリルを実施し、正答率が上がるように努めます。答えを覚えてしまうくらいやるので当然時間は速くなりますが、答えと一緒に解法が体に染み付くまでやるゆえ、ミスを減らせます。計算が苦手だからこそ、正しく計算を理解するプロセスと、”大体こんな感じになる”という感覚が養われる必要があり、様々なパターンなどは一旦は置いておくわけです。これは日々の学習にほんの10分つけ加わるだけなので、追加課題として。

 ある子は理科が苦手だから、中2の全範囲を片っ端からやっていき、周回することにしました。幸いにして英語が得意だから、英語の演習はこれまでやってきた学習のままにしてもらいつつ、理科にテコ入れを始めました。

 ある子は英語が苦手だから、中1のウィンパスが書き込みで終わった段階で、αスタンダードも書き込みで一気に実施し続けています。発展問題まで正答率が高く、かなり英語の力がついてきた感があります。次の実力テストで結果が出るでしょう。この子は理科で圧倒的な力を誇るゆえ、それを反復する時間が不要で、代わりに英語を連打しています。

 

 例示すれば様々ですが、授業で私が主導するもの(週に1〜2時間)以外は質問対応に徹し、週ごとに解いてきてもらった内容の解説に回す余裕が出てきました。各自、得意なものが明確になってきて得点化されているので、それ以外に何をどれくらいすべきかを考えながら、3ヶ月後に向けて動き始めています。

 

 次回は、妥協せず225でいきたい。生徒への圧力もかなりかけていくつもりだし、目標の共有を常に行いながら、この1週間で何ができるようになったのか、何が分からなくてぼんやりしているのか、常に気を配りながら進めていきたい。

 

 たった20点くらい、たった30点くらい・・・そうやって受験期に点数を上げようとするが、実際は基本的なミスを犯してなかなか上がらない子って相当数います。それは、普段からの意識の積み上げの末路であり、目標が初めから低く、達成できないことについて悔しい想いをしてきた経験が少ないからなのではないでしょうか。

 

 中途半端に高い目標を掲げるくらいなら、でかい目標を持って全力でやってみてほしいです。人は割と優れていますし、君達も素質を持っています。そもそも180点くらいの得点帯っていつでも伸びる実力を持っていますよ。足りないのは知識だけって言われてるようなものですから。

 

 何度も言います。5月付近の実力テストで225点。これをはっきりと明示し、これを目指す学習をします。一回受験だと思って本気でやってみてはいかがでしょうか?やばいやばいとか言いながらヒリヒリするような学習、しっかりやって自分の実力の上限を上げてみませんか。

 

 そうやって初めて、あれをもっと復習しておけば・・・とか、あれをもっと練習しておけば・・・とか、学習において対象を明確に察知できるようになってくるものです。テストを機会に反省するっていうのは、ある程度の次元まで行って初めて実現できるものです。分からないことだらけで臨む試験なんて何一つ楽しいことなんてないんですよ。その点を改めて確認しておきます。

 


kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ