一冊の本。

今日最後まで残っていた中3の子に
一冊の本を貸しました。
この本は、この子に読んでもらいたくて
先日本屋に足を運んで買ってきた本です。

なんとなく、わたしにはこの生徒の
内面世界をもっと広げてあげないと
いけないという義務感に駆られて、
余計なお節介だったかもしれませんが、
これからも読み終わるたびに、
彼に本を貸そうと思ってます。

アーティスティックな世界に
足を踏み込もうとするとき、
自分の領域を壊すほどのアートに
出会いながら自分を革新していかなければ
ならないものだとわたしは感じてます。

わたしが与えられるのはその
入り口のところだけで、場合によれば
彼はわたしのはるか先をいくように
なるものだと思っています。

これから、本当によい出会いを経験し、
それは人でも、絵でも、文学でも、
なんでも良いのですが、自分の心に
深く響くものに出会う経験を
着実にしていって欲しいと思います。

文学は、今身の回りに存在する人を
遥かに超えた次元の人がつくり、
私たちはそれを受取るチャンスに、
昔よりももっと恵まれています。

しかし、俗っぽいものにまみれて、
本当はチャンスはいっぱいあるのに
見えていないものも多いと思います。

好きなものは何か?

そう聞かれた時に、はっきり
それに答え、理由まで語り続けられる、
それくらいにはまり込むなにかを
これからの人生でたくさん
発見していって欲しいと思います。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ