これは、高校生の生物の
RNAの説明の時にもよく言いますが、
幼稚園生の、特に「字を書く」
段階での指導にも考えることです。
なぞり書きには、基本的に
はみ出るところはあっても
エラーはありません。
しかし、写し書きをさせると、
途端に左右反転があったり、
曲がる回数が増えたり、
全く違うものを書いてしまったり、と
エラーが生じてしまいます。
RNAの転写の原理も実は
なぞり書きのような理論に基づいています。
だから、遺伝子異常は極めて
確率的には少なくなります。
ところで、写し書き、には
いくつかの認知発達が必要です。
今一年生には「字」を教えていますが、
字を書く時に、自分の手元ばかりを
見ていると、文字を書く技術は
向上しません。
一画一画、お手本を確認しては
位置をそろえるような目線の動きが
必要になってきます。
それは、幼稚園生指導における
点結びの原理と同じです。
点結びが苦手な子は、
基本的に書いてる最中に
目線を動かして確認しながら
書けないので、違うものを
描画してしまいます。
簡単に考えていましたが、
幼稚園児にも色々作戦があり、
「なぞり書きできるように
線を書いてもらおうとする」
「頭で一回覚えて
線を書こうとする」
「一つ一つ目線で位置を確認しながら
書こうとする」
など、アプローチは様々です。
点結びができている、というのは、
どういう次元でできていれば
できている、と見做せるのか。
たとえば、小中学生でも、
計算過程で数字を書き間違えたり、
正しく計算しても、答えを
書く段階で答えを
書き間違えたり、という
ミスがある子がいますが、
もしかしたら、幼稚園児の時から
その片鱗は見られたのではないか?と。
ただ出来ている(かのように見える)
次元で誤魔化さず、きちんと
認知発達を促せるような
工夫をしながら
ワーク指導をしなければ
ならないな、と、
何年やっていても
自戒することは多いです。
幼稚園児指導が、私の仕事の中でも
最難関です。
高校入試指導が実は
一番簡単なようにも思えます、、
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