失敗や挫折から学ぶこと。

中3で一旦抜けた子が戻ってきて、
今彼は高校2年ですが、
猛烈な勢いで復習をしています。
毎日5時間程度塾で学び、
それ以外の時間も学んでいるようです。

高校1年の間は大分
サボっちゃったようですが、
彼の学びの速度は凄まじく、
与えた教材の価値を正しく理解し、
必要なことは最も基礎から
丁寧に学び、新しい発見を
毎日私に報告してくれます。

この子は、高校は第一志望の西高には
実は届きませんでしたが、
今の彼の学びは軽く標準的な
西高生を上回り、
国立大を目指して学んでいます。
側から見ていても大分学びは早く、
あっという間に与えたものが
仕上がってゆきます。

彼は言います。

「一回勉強がわかんなくなって、
初めて本気でやらなきゃ
いけないとわかりました。
今は何をやっても新しい発見が
あって楽しいです。」と。



そういえば、昨年浪人生の子を
教えていた時にも、その子も
同じようなことを言っていたな、と
思い返します。彼もまた、
大きな挫折を人生において経験した上で、
改めて紅人会の門を叩き、
私のそばでそれを乗り越えて見せて
くれた1人でした。



また、今日はすでに成人した
かつての塾生とスタバで
人生相談にも乗っていました。

彼もまた、なかなか重いものを抱えて
決断を下すタイミングでしたが、
1時間ほどこんこんと話を続け、
どうしてもできないことには
さっさと見切りをつけるのも
人生だし、それから何を
築き上げていくか?という
思考の出発点に立てた今に
価値を感じるべきだ、という
話をしました。



不思議なことに、このような逆境に立つ子は
男の子に本当に多く、それは私のそばに
特別多かったのかもしれませんし、
統計的に、確率的に男の子の方が
多いのかもしれませんし、それは
分かりません。

しかし、ただ私から「勉強」を
習っていただけの彼らが、
私から「可能性」の言葉を
受け取り続けていたことを
後になって知り、
気づけた今だからこそ
新たな道を作ってゆける、
そんな人生のあり方を
見せてくれることがとても
私には楽しく思えます。


誰しもがそのような
ドラマチックな人生を
歩むわけではありませんが、
少なくとも、失敗を恐れながら
叱られないスレスレをいつも
かわしてゆくだけの
どっちつかずよりもよっぽど、
はっきりとアイデンティティを
確立して、自分らしく
成長しているなと思うのです。


先手を常に打てる完璧に近い子も多いので、
失敗や挫折が必ずしも正義という
わけでもありませんが、
中途半端、というのが1番
思考を停止させる要因になるな、とは
常々思っています。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ