意図に気付く力。

指導者がつく学習は、
一種の対話でもあります。
それは、指導時に語られることも
そうですが、何を身につけて欲しいか
というメッセージを文面から
受け取る力も含まれます。

2学期に入ってからは特に、
中学生には
小テストは「こういうことを
意図して問うので、
教科書も含め、よく
調べ、理解してください」という
メッセージを発しています。

しかし、結果は、
従来の学習の域を超えません。
私は確かに伝えましたが、
意図に対して学習を
変えられなかったという
結果が返ってきて、
「問題集だけ解いてれば
順位が上がると思っていたら
1位にはならないよ。」と
伝えました。

みんなが同じ問題集を解きますが、
理解の深度は様々で、
どんな視点でそのテキストを
読んだか?読もうとしたか?
ということはとても大切です。

私はこの2学期、
特に、読んで理解することに
フォーカスしてあらゆる
指導を組んでいます。

なぜなら、まだ、勉強が
下手だからです。

上位の子もいます。
今回も公立で2位の子の
結果も見ました。

しかし本来その子は、
圧倒的に1位であるに足る
実力で中学に送り出しましたし、
それ以外の子も、然りです。

何が足りていないのか?
それは、中学に入学して
一時的に失わている、
読む力です。

小学生の時、しつこいくらい
資料を読ませて、問題集演習は
ほどほどにテストをしました。
あの頃の方がはるかに
学習上手で伸びていました。


問題集は
どこまでいっても補助資料に
過ぎません。

成績上位層は、読ませないといけない。
読みの精度を上げさせないといけない。


教科書は、問題集より遥かに
難易度の高いテキストです。
細かい点を読み進めれば
読み進めるほど、
そのことに気づいてゆきます。

問題集を補助資料として、
本質的な理解に近づくために、
読む、読む、読む。

関心を持って解決する、
というのは、そういうことだと
私は思っています。


毎週配布している学習スケジュールも、
私にとっては生徒の読み物として
捉えているところがあります。

今週はこうしてゆきたい、
というメッセージを込めて、
色々意図して作っていますから。

読む、判断する、変化する、
何を読んでもそうあれるように、
常に指導者の側にいてください。

レールを引いているのとは違います。
理解のためのガイダンスであり、
最も多くを受け取るための
読みの視点を与えているに過ぎません。


叱っているわけではないのですが、
言葉の一つ一つに緊張感を
持ちながら話を聞いている
生徒たちの成長に期待し、
2学期を見守りたいと思います。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ