中3は平方根の計算に退屈していましたので、
必要な捌き方ができているのかのチェックを行い、
全部完璧だったので、
計算は全部課題として出すことにし、
ルートが整数となるような自然数nを求める問題を
今日は扱ってゆきました。
今習っているところより先の領域ですが、
もう何でも考えられる知識を持っているので、
別にすぐ利用に入っても良かったのです。
これは、最初の式の状態でいきなりnに
当てはまる数を考え始めるなど、数学的でない
解き方をし始める生徒が大半なのですが、
しっかり数式によって解く方法を
指導してゆきます。
例えば上の平方根においては、
a=1の時n=8となり、
a=2の時n=2となります。
よって、ルートを整数にできるnは
2と8の二つとなるわけです。
「超楽しい!あっという間ですね!
しかも、はっきり対象を絞れるから
絶対間違えませんね!」
本当に正式な解答を記述し抜くためには、
nが自然数であるため、10-2a^2>0を
解いておく必要もありますが、
中学の範囲であるためそこまでは問われません。
今や、何をさせてもあっという間に理解してしまうので、
この子たちとやる一番最後の中学数学、
円の領域がとても楽しみでなりません。
ゆっくり、じっくり、数学を楽しんできました。
ほんの少しの基本でいろんな応用を着想する
力を、この子たちは3年の通塾でしっかり身につけました。
もちろん、本来の能力の高さも手伝っています。
やはり、数学の本領は幾何領域なのです。
「君たちの数学は、世界に繋がっている。」
こんな雄大な話も、現実のものとして聞き入れ、
ウィンパスくらいの問題でも、
「それは簡単に捌こうとしないで。解説にもない
優れた別解がある。思いつこうとする、そういうアンテナを
いつも張り巡らせて。普通の人の着想を超えよう。」
と、様々な別解を見せてゆきます。
こんな年齢になっても、着想にロマンを持つ、
そういう童心を持ったまま育ってくれて、
本当に嬉しく思っています。
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