それ説明できる!

小学5年生の地理の授業は、野菜と果物へ。

もうこのあたりで出てくる地名は、

日本一周ツアーの時に全部出てきている地名で、

しっかり課題・小テストをこなして来た子たちには

全て完璧に把握されている地名ばかりでした。


ですから、何かを説明しようとすると、

逆に生徒たちが説明してしまうような逆転現象も

授業中にはよく起こります。

持っている知識をもとに軽い予習までして来て

もらっていますから、内容まで分かってしまうようです。



さて、本日行った内容の中には、

これからの地理を考えていくためにはとても重要な

内容も含まれていました。

それが、”グラフの読み取り”です。


今日は、野菜の生産量のグラフのうち、

キャベツの生産量のグラフを見ながら

色々な解説を実施していきました。


愛知県は全国トップのキャベツ生産をあげます。

キャベツが日本に持ち込まれた時期や、

用水路(愛知用水や)が完成した時期を考えると

頷けるものがあります。

キャベツは比較的最近になって日本に

入って来た食べ物なのです。

野菜といったらキャベツ!っていう人も

結構多いかと思いますが、それゆえに意外な史実だと

思われる方も多いかもしれません。


キャベツはもともと愛知県では都市園芸として

始められました。そして、

新しく用水路を引っ張ったことを機に

生産量を伸ばしてゆきました。


春キャベツの主要な生産地としての気候要因を

満たしていると同時に、このような歴史的な背景もあって

現在の生産量トップであるのだ、という話を

生徒たちに行ってゆきました。


2位は、高冷地農業の特徴を生かした群馬県です。

3位は、近郊農業の特徴を生かした千葉となっています。


1位の愛知は冬に、

2位の千葉は春に、

3位の群馬は夏の時期に、

生産がなされています。


何も知識がなければ、つまらないグラフの暗記に

陥りがちな地理の罠に引っ掛からず、上位の県の

上位たる理由を思考し、持っている知識と紐付けたり、

新しく調べてみて納得をしたり、そういう頭を使える

ようになってくると、地理は面白くなって来ます。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ