分かろうとする力。

問題集を何周させようと、
分かってない子は何度も
不理解を繰り返して
非効率なやり方のまま。


しばらく前にこんなことが
ありました。


「先生、この単元模試で出るんですけど
学校の授業が遅くて習ってません。」


私はこう言いました。


「今暇な時期だし、
予習として完璧に人に
教えられる次元で勉強してみたら?
トップとれるように
自分で学んでみたら?」


その子は、2単元習ってない
領域がありながら、模試では
96点でその教科を塾内トップの成績で
突破しました。


昨年は、不登校だった子を指導し、
その子に教えてきた経緯も含めて、
思ったことがあります。


究極的な話、習ってないということは
言い訳にしかならないどころか、
習った子よりパフォーマンスを
出しうるのです。


だからこそ思うのですが、
習ってもできない、習っても
適当にしている子は、結構な
贅沢をしているのかな、と。
あるいは、スペクトラム的な
障害を持っているのかもしれませんが、
少なくとも、今通っている子には
なんとかしようという根本的な
意欲が欠落している子の方が
多いのかもしれません。


むしろ、全然習ってない単元を
自力で学習させ、小テストした方が
その子のためになるかもしれないとすら
思うこともあります。


丁寧に教え、丁寧にテストをし、
丁寧に評価する、ということが、
人の根本的な学習の力を育てることには
直接的に働かないこともある、
というのは、面白いことです。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ