東日本大震災をモロに経験して、
24歳で塾を立ち上げた当初は
その話も実感を持って
共感できる話題でしたが、
今地理を教えている学年はもう
当時生まれていない学年。
それもそう、私が東京の大学院1年で
経験したものなので、すでに11年以上前の
出来事になっているのです。
教えながら、教え方を変えなければ
ならないということに出会うとは、
歳をとったなと思うばかりですが、
私自身をアップデートする機会です。
忘れてはならない出来事に思えますが、
知らない世代からすれば抽象的な
ものであり、いくら語っても、
実際に被災地に足を運んで
現場を見た私の具体性に追いつくのは
到底無理であると共に、
たとえば、歴史を教えていても、
当時の人の肌感覚を具に
私が理解しているかといえば、
全くそうではないので、
私が語る言葉は二次資料以下に
なりかねません。
次々と新しい命は生まれ、
次の世代にバトンパスしてゆきます。
親御さんは、何の巡り合わせか、
私と出会い、子どもを預け、
変化を追っている最中ですが、
私は逆に、子どもと出会い、変化して、
より新しい自分であろうとする
存在です。
しかし、真の意味で私自身、
新しい責務を負う瞬間は
確実に近付きました。
そんなことを考え始めて以降、
より生徒に厳しく当たるようになりました。
その心境については、
察しがつく方もいるかと思いますが、
まあ、そういうことであり、
私はこれから来年明けを
楽しみに待つばかりです。
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