小6は、先々週から割合づくしで、
濃度、損益について学びました。
基本的な整理法をもとに応用的な
問題も同様にして解いてゆきます。
それと同じで、国語も、
基本的な考え方から離れて
思考したら、成長がありません。
本日から小5上教材に入りました。
文字のサイズが小さくなり、
文の量が物理的に増えて、
生徒たちには焦りも見えました。
しかし、そんな状況下だからこそ、
基本的な思考こそが重要になります。
指示語や接続詞による文同士の関係、
たとえば主人公の行動について
説明するならば、どんな事実に基づき、
どんな心情に至ってその行動を
起こしたのか、という分析。
「少し読む量が多くなったとか、
それくらいで読み方の基本を
見失ってしまったら、
国語の成長はないよ。
考え方の基本は4年上教材から
一つも変わらない。
なんどもなんども、
繰り返し説明してきた様式に
従って、頭を整理して、
技術を仕上げる。
公式的に考えると言ったら
言い過ぎかもしれないけど、
なんとなく答えを書いた、という
時点で成長はない。
昔解いてきて、昔解説を受けてきた
考え方の中に全てのヒントはある。」
考える、というのには、
ファンクションがいります。
高校生のf(x)のようなもので、
まあ確かに新しい公式を生み出す
視点も重要ですが、国語科には
基本的にはそのようなことは
ほとんどなく、既存のf(x)への
代入のような発想法で
解決するのが自然です。
それが、論理的思考のあり方であり、
物事全般、あらゆるテクストを
読んでゆく時の基本であり、
全ての教科を取り巻く読み方の
基本でもあるのです。
国語はとても大切な教科です。
それにどれだけ気づけるか?
どれだけ読み方の習得に
価値を感じられるか。
小6はあと1年間。この1年間で、
高校国語にまで活かせるエッセンスを
教えてゆくつもりです。
国語科には手を抜かないように。
解き直しを軽く捉えないように。
一番考え方の根っこが
見えにくい教科ですから、
一番丁寧に授業の復習、分析が
必要な教科でもあるのです。
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