”坂道を下っていく台車にかかる力”について
中学3年生と一緒に考察をしてゆきました。
力とエネルギー(≒仕事)は別物です。
物理学において、この差が明確に
捉えられているかということは、
中学3年生の現在の領域では重要なことです。
坂道のどの段階にあっても、
台車にかかる力に変化はありません。
この力は重力と坂道の角度による
分力によって規定されており、
坂道の角度が変わらない限り、一定の力が
台車にかかり続けることになります。
力は、ある質量(kg)をある方向に加速させようとするものです。
だから、力はここではkg×加速度(aあるいはg)によって
考えることになるのです。これが、ニュートンです。
その加速させようとする力が一定だから、
等加速度運動が生じるのです。
これをイメージする力がなく、
単なる数式的・公式的な計算に理解を閉じ込めると
高校物理を消化しきれくなります。
さらっと流すのではなく、意味を捉える、
理系に進みたいというならば特に、計算式で
単純に解ける次元から離れ、イメージ力を
概念の理解とともに磨いてゆく基礎積みの時期です。
中学理科は、すでに高校理科への
接続準備がスタートしています。
特に理系で多く扱われる化学や物理においては、
誤りなく概念を理解しているということが、
単に計算できること以上に重要な部分を為しています。
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