円の領域に入っておりますが、
この領域で特に重要なのは、
図形の見方そのものと共に、
いかに分配法則を上手に使って
計算を簡略化していくかという点にあります。
今週は円を十分に扱いきれませんでしたので、
来週は授業を進めずに円の領域の応用問題を
授業内容としていく方針です。
さて、分配法則についてです。
A×C+B×C=(A+B)×C
というのが分配法則ですが、
実際この成り立ちから本質までを理解し、
いざ計算においてそれを利用していく
次元に到達するのには、結構練習が
必要になってくる子が多いです。
分配法則の始まりは、実際は
小学校2年生なのです。これを認識している
小学生は実際ほとんどおりません。
7×3+7=7×□
のようなものが分配法則の始まりですが、
実際はこの計算を
7×3+7=21+7=28=7×4
という風に段階を踏んで考える子が多く、
7の個数が一個増えるから、
7×3+7=7×4
とすぐに発想できていない場合も
実際は少なくはないわけです。
この時点で分配法則的な理解に
到達してしまった幼子は、
7×3+7×5=7×8
とすぐに発想できてしまいますし、
数が大きくなったとしても、交換法則が必要になっても、
同様に分配法則を利用して使いこなします。
こういう数量のまとまりへの感覚は、
そのまま数学的な理解へとつながるもので、
小学生でちゃんと分配法則を理解した子が
文字式の認識でつまずいているのを見かけません。
それほどに実際は大切であり、割と初期の
小学教育からスタートしている考え方なのです。
3.14なんていう数を積や商で計算して行きますから、
そういう面倒臭い計算の後にさらに和や差をくっつけると
どんなに賢い子でもミスが生じてきますし、それは
本当に算数的・数学的であるかといえば微妙で、
計算機を叩けばできるような計算でしか
計算できないというのは、学問ではないように見えます。
来週はそのような計算の法則をしっかり活用しながら、
円の領域の再習得、応用問題のクリアーを目指して
学習を行ってゆきましょう。
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