高1理科の習得テーマ。

理科という教科は、中高で最も
ギャップがあり、不理解が
生じやすい教科だと思います。

中学の時には得意だったのに、
高校内容に入るととたんに
ちんぷんかんぷんになる、とか
よくある話です。

たとえば、今日は高校生が
電池の領域に関して
質問をしていましたが、
電池というのは、そもそも
習う順番があり、ボルタ、
ダニエル、鉛蓄電池、と
学んでゆきます。

これは、電池の進化過程について
順に学んでいるのですが、
どう進化して、どんなメリットが
生じたか?が分からないと
知識が分断されます。

まず、ボルタからダニエル。
これは、明らかに
分極問題の克服がテーマです。
正極側に水素気泡がつくことで
電子の流れを阻害してしまい、
ボルタ電池は長時間起電力を保つことが
困難です。
ダニエル電池は水素が発生しないため、
分極の問題を克服できました。
鉛蓄電池は、充電できる点や
素材が手に入りやすいのが
メリットです。確かに重く、
サイズダウンはしにくいという
デメリットはありますが、
起電力も大きいので今も
使用頻度が高い電池の一つです。

その後、鉛蓄電池も進化が進み、
デメリットを改善してゆく研究が
進められていますが、
とりあえず高校1年生は、
反応時に両極に硫酸鉛が析出し、
水ができることを理解し、
その過程でどう電子が移動するかを
反応式から理解できることが
まず必要になります。

まあなんにしても、中学理科と
高校理科はギャップが生じがちです。
今はツールも多いので、
よく読み、よく調べ、
あらゆる手段で理解することが
できますから、
分からないかも?と思った段階で
大きくテコ入れするのが大切です。
ヤバいかもと思ったことには
早めに手を打つことです。

kojinkai

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