小学生時からうちに通って中学受験を
経験してきた子の計算の精度はかなり高く、
入門講座においてもすでに難しい問題集の
最も発展問題の計算においてもミスが出ません。
多少途中式を省いても平気で正解できる力を
持つこの子たちにとっては、必要なタイミングで
途中式を増やすということも考えて出来ているため、
特に何もいうことはありません。
しかし、入門講座からうちの集団指導を経験し始めた
生徒さんたちは、当初算数において、何をどう
処理していいのか、根本的に計算の面で
難があるケースが見られていました。
「勝手に省くなって言っただろうが!!!」
「だから、勝手に省くな!!!」
「出来てないうちはやり方を守れ!!!」
男の子だろうが女の子だろうが容赦なく、
初っ端の指導の大切さを実感しているからこそ、
そういう風に厳しく当たったりもします。
しかし、その甲斐もあって、
途中式を綺麗に書き始めた子に変化が
表れ始めました。自分で途中式を綺麗に
書いていくために、テキストではスペースが
足りないので、ノートに綺麗に書くということを
自分で考えて行うようになり、途中式の一行一行の
目的がかなりはっきりとしており、初学者にとっては
理想的な途中式が常に完成するようになったのです。
それに追随する形でミスは大きく減少し、
本人もしっくりくる方法を捉えられた、と
熱心に問題を解いている様子でした。
何かの方法に縛り付けてやらせている、と
考えることもできるかもしれませんが、
”ルールに則って思考するトレーニングをしている”と
考えることもできます。
当然私は初学者でミスの多い子どもには、
下のような意図で話をしますし、私はそれを
初学者においては大切なことだと考えています。
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