地理の地形を覚えていく時には、
必ず覚えていくための背景がいるということは、
生徒とともに了解している授業のポイントです。
毎回毎回、今年度に入ってから
この子たちは一体何回同じセリフを聞かされ続け、
理由を聞かされ続けてきたことでしょうか。
今日の話題の中でも、特にポイントとなっていたのは
高梁川の話と、湾の活用の話であったと思います。
高梁川は、岡山平野から児島湾へ流れ込む、
農業用水としても工業用水としても活用される
岡山県にとっては重要な河川の一つです。
それを、具体的に地図帳を参照しながら、
学習を深めていきながら、一つの地形を
覚えるという学習が完成します。
そして、リアスを含めた湾の活用について。
湾は主に港、養殖場、原発などに活用されますが、
特に今回は養殖についての話題がメインで、
小テストにも「なぜ湾内で養殖が盛んか説明せよ」
といった問題も出題していました。
そうやって伏線を張りながら、日本全体の
地形を見ながら湾を発見し、それがどう
活用されているのか?ということへの
想像力を膨らませていくための良い講座でした。
「もう促成栽培は流石にいいでしょ?飛ばすよ?」
こんな風に、もう生徒たち全体が了解していることは
軽快に飛ばすことができるようになった点も、
この学年の成長点の一つでした。
1年かけて、単純暗記と信じ込んでいた地理を
”考える地理”に変化させられた点で、
この学年の地理はかなり成功を収めたと言えます。
中学に上がってからも、是非地理を
楽しんでほしいと思いますし、世界地理は
もっと多様な気候や文化のもと、知識に
ふくらみが出てきますから、そこらへんも
これまで培った視点で学び抜いてほしいと思います。
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