ある中学3年生が、過去問を解きながら、
どうしても規則性の問題が苦手だというので、
別の生徒がその生徒に私から教えた方法を
指導しているのを目の当たりにしました。
「この規則は、面積が9,17,25・・って
増えてるでしょ?まずはそれを書く。
そのあと、これは8ずつ増える規則だから、
8の倍数に関係があるから、
8の倍数を8,16,24って並べる。
これが8nだから、9.17,25は8の倍数より
1大きい規則になってるから、8n+1でしょ?
規則を数字で並べて考えたら簡単だよ。
私はこの考え方を教えてもらってから
一回も規則性を間違ったことないよ。」
9,17,25・・・8n+1
8,16,24・・・8n
これは、小学5年生のAさんは自力で
作り出した図式化の手法です。
基本的な等差数列的な規則性の問題は、
小学生でしたらこんな風にまずは発想します。
中学生においても数の感覚がまだ伴わない場合は
小学生的な発想に一回立ってもらうことで
一旦解けるようにしておくことも大切でして、
それから高校数学的な公式の考え方に
発展させてゆくことが手順です。
中学生が小学生の考え方から教わるという機会は
これまでもそんなに少なくない経験でした。
機会が与えられ、小学生からいろんな問題に
取り組んでいると、中学生期にはそれを
飛び越していろんな発想を式で表現できるようになります。
私からすれば、小学生も中学生もそんなに
変わりはありません。変わることと言えば、
中学生は文字を扱う分、小学生よりも楽に
いろんなことを考えられるようになるということです。
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