『君の膵臓をたべたい』


車の中でDVDを観ていました。

実はこの小説はずっと読みたかったのですが、

ずっと読む機会がなくて今に至っていました。

たまたま借りてきてくれて、移動中の

車の中で観ていたのですが、

ラストシーンで涙が止まらなくて。


自分にないものを求め合う二人の描写が

なんとも言えずに切ないと感じるとともに、

映画版では特に星の王子様の本がいい

働きをしていたように思いました。


本作で出てきた「仲良し」という言葉は

そのまま星の王子さまのキツネとのやりとりが

踏襲されており、原作を知っていると

感慨深くそれを読み取ることができます。


「傷つけるなら、知り合わない方が良かった」

「仲良くなることは無駄なこと、悪いことではない」

「本当に大切なものは目には見えない」


星の王子様の映画も観に行きましたが、

これについてもかなり泣いた記憶があります。

あらためて原作も読み直したいと思いました。


目の前の本当の幸せに向き合わず、気付けないまま

生きるということは不幸なことです。

自分に欠落しているものもありますが、

それを他者と補い合うことが大切であり、

そういう具象を超えた目に見えないものこそ

人の幸せにつながっており、目の前の人を

大切にしたいという気持ちが人の幸せを

育んでいくものなのでしょう。


ちなみに、原作で流れていたピアノ曲もいいなと思って

調べてみて、比較的弾きやすそうだったから

弾いてみたいなとも思いました。

映画を見るときに、そういったまた別の視点からも

楽しめるようになったのも、新しくチャレンジを

続けてみているからだからこそです。



いい作品でした。明日にでも原作を買って

読みたいと思います。

kojinkai

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