角川漫画の『西郷隆盛』が
結構よくできていて、
今日買って来たけど生徒たちは
熱心にそれを読んでいた。
明治史は人物関係図も結構楽しいから。
普通の学習漫画っていうのは、
基本的なことを勉強して来た人向けのものであり、
やっぱ知らない知識がグイグイ前面に
出てくることで敬遠されることもある。
ドラえもんの歴史マンガとかも好まれるけど、
あれを読んで歴史が分かったって感覚には
なかなかならないものだ。
やっぱり初学者は伝記がいい。
興味を持つっていうことが歴史の大前提で、
それを下手にキャラで誤魔化さずに、
しっかりストーリーで伝えきって、
心底惚れ込んだり、感動したりね、
そういうストーリーはよく子どもの
心に残るものだ。
私は幼少期から生物に興味が絶えなかった。
植物や動物に関する知識はかなり多く、
それは、ファーブルとシートンを
読みつけていたことに起因している。
ファーブルでは、ジガバチの話が好きだったし、
シートンでは狼の話が好きだった。
今でもそうなのである。
図書室の借りた本リストは、植物や
動物関連のものしかなかった。
それが、人間への興味に映ったというのは
経緯があるのだが、
人の感性の基本はやはり読書にあるのだと思う。
子どもの感性はじっくりと熟成されていく。
何に触れても良いが、読まないという子は
きっと損をしていると思う。
この時期だからこそ、時間にとらわれずに
あらゆる感性を習得できるものだ。
それは、計算がちょっとできるとか、
人より多く知識を持っているとかよりも
よっぽど重要なことなのである。
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