古文と辞書。

高校生の古文指導を行っています。

とは言っても、まだ文法事項と

その活用に関する基礎的なところです。

高校1年生ですからね。


過ぎぬ”の”過ぎ”について、

終止形は何かという点について、

これは”過ぐ”だと感覚的に分かりますが、

この感覚というのは多くに触れる中で

そうなるに違いないと初めて分かる

感覚であり、共通点を掴むことが

必要になってきます。


また、これはガ行の上二段活用ですが、

その活用の判別についても、実際は

古文に多く触れる中で、こう変化するに

違いないと感覚で分かるレベルで

具体例に触れなければいけません。


a,i,u,u.e.e(四段活用)

i,i,u,uru.ure,iyo(上二段活用)

e,e,u.uru.ure,eyo(下二段活用)


まずはこの音声の共通点を様々な

動詞の中に感じてもらうことからでした。

そのあとに助動詞を習得しますが、

基本的に助動詞についても変化の仕方は

それを踏襲するものが多いからです。


で、辞書の話ですが、

辞書の正しさというのは他のどの

教材よりも高いわけです。

辞書にのっていないものに、

正しいものなどないというほどに、です。


この子には、私の魂の分身と言ったら

言い過ぎですが、受験期に使い倒した

辞書を授けました。

辞書も持たずに古文をやるなど、

言語道断なのです。

それで何が分かるものか、と。


学校によっては辞書を買わせない学校も

あるのだということに驚きましたが、

進学校では入学段階で辞書の使い方から

教えるような学校だって存在します。

それは全て独学で学んでいくために

必要な考え方でもあるのです。


生徒を自立させるには、自分で調べて

納得できるツールが必要になります。

中学生ではそれは教科書と資料集であり、

高校生ではそれに加えて辞書が必須です。

すごく基本的なことだと思っています。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ