小学5年生には、特に今季は国語と社会を
重点的に指導を行っているところです。
特に国語は点数差が最も開いている教科で、
こういうまとまった講習があるからこそ、
頻度を上げて読解演習ができるので、
説明文を中心に読解問題の解き方を
指導しております。
話題や問題提起と要旨との関連という
ごく基本的なこともそうなのですが、
それよりもっと大切なのは、指示語の
追いかけ方に関する指導でした。
「太郎は、走りました。
その男は、次郎のために走りました。
彼は、約束を守ろうとしていたのです。」
彼が指すのは誰か?と考えるときに、
小学生は真っ先に太郎だと考えますが、
実際は、彼→その男→太郎なのです。
この問題はとても易しいのですが、より
難解な記述問題に挑んでいくときに、
国語が苦手な中学生らに
足りない視点は、この指示語が指す言葉を
論理的に追いかけて説明する力です。
感覚ではなく、同意表現を追いかける視点。
これを、小学生の思考方法に埋め込んでいきます。
だから、”まず、その問題を解くときに何を考えたか?”
ということをしっかりと問いかけながら、
「だって太郎じゃん。」っていう飛躍が
説明の中に表れないように、徹底させます。
算数でいうと、途中式を書くような頭の動きです。
これを、国語においても省かないようにすること、
そういうと生徒は納得をします。
国語は、そういう指導を行う際に、あるいは
それを利用した発展的な記述に移っていく前に、
指導者の視点が入り込む必要があります。
どんなに簡単な問題であっても、
論理を追いかけて思考するような頭を持って、
まず間違いないと判断ができるようになること。
この冬に目標としている事柄の一つです。
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