小学生が最近オセロにはまっているので、
たまに相手をしてあげるのですが、
「は?先生強すぎ!始まってすぐに
こんなに置けるところが少ない。
どうやってるの?教えて!」
と、熱心な子はその理由が
気になって仕方ないようなのでした。
オセロの基本思考は、いくつかありますが、
私の個人的な感覚からすると、
まずは寄せるとか切るとかいう感覚で打つこと。
つまり、相手が打てるスペースを少なくしながら
取られない石を配置的に確保していくこと。
こういう発想で打つと、序盤に一度に多くの石を
とるという考え方は出てきません。
一度に多くの石をとると、それだけ
相手が序盤に打てるスペースが広くなり、
劣勢になりがちになります。
いかに相手に”打たされないか”が大切なのです。
また、全辺を自分の石で固めようとする
初心者もいますが、これは基本的に
よろしくなく、特にウイングの形に
辺が作られてしまっている場合、
相手に逆用されるケースが多いのです。
一つ角を取れたと安心して、
それ以外の角を相手に全て独占されて
大逆転を期するというケースもあります。
大抵の小学生は、手として何をしたいかが
見え見えで、はっきり言ってセオリーに
反する打ち方をしているケースが大半です。
とりあえず辺を自分の色にしておけば
大丈夫という安易な打ち方が多いのです。
ルールが平凡なボードゲームほど
奥が深く、一度に全部を説明は仕切れませんが、
少なくともそれはやめておいたほうがいいという
基本思考だけは守ってやる、と。それだけでも
勝率は格段に跳ね上がってきます。
何を考えるにしても同じことなのですが、
どうすれば優位に働いてくるのか、という
理論を分かっていることは、
分かっていない人間に比べてはるかに
勝率を高めることができる一種の秘訣なのです。
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