消去算の捌き。

例えばみかんが13こ、りんごが15こで2540円、

みかんが14こ、りんごが16こで2720円だったとすると、

算数的な理解に乏しく、数学的手法に

凝り切った頭の中学生は連立方程式を解くときに

結構嫌がるだろう。めんどくさい、と。


意外とこういう問題は小学生の方がサクッと

捌いてしまったりする。


だって、みかん1こ、りんご1こで180円でしょ?

じゃあ両方とも15こずつ買うと、

180×15=90×2×15=90×30=2700円だから、

みかん2こは2700−2540=160円になる。

だから、みかんは80円、りんごは100円です!」


一番頭がキレる子で、このリズムの算数が

可能になっている。暗算でやってしまう。

ちなみに、因数分解からの

暗算の手法は夏休み以前に特訓をした。

偶数と5が見えたら工夫せよ、と、

その頭を作るためのトレーニングだった。

分配法則もかなりやっている。

夏休みだけは学校より塾が優先するから、

集中的に”違う頭”を作っていくときに

効率がいい期間である。


和と差の感覚が鋭いということは、

特殊算を解くにあたっても、方法論以前に

感覚が優先して、しかも数学的に正しい。


ちなみに、やっぱりこの次元の話が

すんなり頭に入ってくる子は、それなりに

低学年の時から文章題経験がある子が多い。

そして、案外親御さんも一緒になって

楽しんであげているご家庭も多いように思う。

子どもさんのセンスが有り余る場合は

ほったらかしてもうまくいっているケースさえあるが、

それはレアケースとして・・・

やはり感覚は潜在能力とは異なって、

磨いていくから有利に働く側面もある。


地頭というのもあるが、割と作られて

整っていく面もあると思っている。

体系的な要素が強い算数や数学などは

特にそういう傾向が強い。

というか、そうでないと塾の指導は

やっていて楽しくはないのだ。


小学生も基本的に、例題を見ると例題通りに

解こうとしたり、例題を覚えてしまったりするが、

そこから解き放って自由に思考させるだけの

考え方を身につけてもらうことが大切だ。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ