原尿から尿への濃縮率計算。

イヌリンという言葉は久々に聞きました。

私が初めて習ったのは17歳の時で、

それ以来のことでした。まさに、

12年ぶりに出会った言葉でした。

高校生の部はこの塾ではしないと

思っていましたし、まして理科の指導を

するっていうこともなかろうかな?と

考えてもいましたから。


公立高2年生がちょうどこの辺りで、

私立高1年生の子もこの辺りということで、

二人とも質問があるということでしたので、

古い知識を引っ張り出しながら

イメージ図を書いて説明しました。


イヌリンは、原尿中に0.1%含まれていれば、

尿中に12%含まれるような割合です。

つまり、尿中には原尿の120倍のイヌリンが

含まれていることになります。

ここまではなんとなく分かるものです。


が、例えば尿が100mLだったとして、

原尿がなぜ12000mLになるのか分からない、と

そういう質問なのでした。


これは、”あの表”が同じ量あたりの割合で

書かれていることに起因しています。


例えば、原尿には1Lあたり1個のイヌリンがあるとします。

尿には1Lあたり120個のイヌリンがあるとします。

しかし、イヌリンは原尿の中においても尿の中においても

その量は変わらないという特徴があります。

つまり、原尿の中に120個のイヌリンを存在させるためには、

120Lの原尿が必要になります。

1Lあたり1個と考えるのであれば。

つまり、原尿の量は尿の量の120倍なのです。


単位量あたりの計算とか比の計算という

小学生レベルの思考にまで落とし込んであげると、

大体の生徒さんは納得してくれます。


本当はもっとサクッと計算できる方法もありますが、

納得まで落とし込むとその計算も納得してもらえます。

まずは分かっていないと話になりません。


高校生指導も結構楽しいものなんですよね。

時間さえ余裕があったり、体が分裂したりすれば

是非とも充実させたい講座の一つのなのですが、

現状は残ってくれている生徒さんの質問対応くらいしか

できないのがなんか物足りないな、なんて思ってます。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ