予習シリーズには、乾田とか湿田の話も
書いてあるけど、どうも生徒はその
意味がしっくりと来ていないようでしたので、
改めて田んぼの話に時間を費やしました。
iPadで画像もいっぱい調べましたし、
いかに湿田というのが農作業にとって
効率の悪いものであったか、人はどうやって
その困難を克服してきたのか、
そういう話を事細かに話をしていきました。
地理は覚えていくのは比較的容易いです。
ですから、授業でいっぱい問題を解かせても
この子たちの成績は向上していくでしょう。
しかし、授業ではあえて問題を解くことは
ほとんどしていません。
その代わりにたくさん歴史や理由の話をします。
座学的な勉強は個々に任せていることが多いのです。
本日は、かつての八郎潟の写真を見せ、
そこでの農業の大変さや、そこからの工夫について
かなりの時間を割いて説明をしていきました。
また、越後平野も雪解け水が豊富という話は
していましたが、一体どれくらいその時期に
水量が増えるか、ということについて、
グラフを見せながら説明をしていきました。
グラフを見ながら、「こんなに多いの!?」と
びっくりしていました。
この子たちはめちゃくちゃ難関受験を
するわけではなく、どれくらい全体像を
心底理解して知っているかがいまの時期は大切だと
思って指導をしてきています。
本当に大切なのは、知識の総量もそうですが、
バックグラウンドからの想像力と知識の結合です。
ただその言葉を知っているだけの人たちに
負けない具体例を増やして、納得していくこと、
小学生にとってはそれがとても重要です。
周囲の人と知っている知識量は同じでも、
説明できる範囲が全く異なっていて、
時間が経っても抜けない知識になっていること。
目指しているのはそういう基礎を
生徒たちの中に育てていくことです。
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