計算の学習を1からスタートした生徒さん。
通塾3週間目、ノートを使い始めて2週間で
数学ノート1冊を完遂しました。
周りの生徒さんはどれだけこの子が毎日
やってきているかということを知りません。
ですから、そんなにやったの!?という
驚きの表情でした。この反応は一番欲しかった反応で、
それもまたこの子の自信に繋がる第一歩となったでしょう。
捌ける子にとっては普通のことかもしれません。
現に、2週間で3教科を1冊ずつ潰す猛者もいたので、
常識的な目で見ればそんなに驚くべきことではありません。
ですが、苦手な数学でここまでの量を稼ぎ、
時短できるようになったということは個人的には
良い変化だと思いました。
「この辺は大体できたでいいよ。
ふと気づいてもっかいやってみるかって
なったときには、他の問題を解いた経験もあって
もっと簡単にできるようになっているから。
その1ページが全てではなく、それを解いた経験が
他の領域にも生かされて、全体的に向上していくもんだ。
たったこれしかできてない、じゃないよ、
全ての問題の根幹となる一番の根っこを育てた、と
そういう風に考えるべきなんだ。
で、根っこばっかり育てても上へ上へとは伸びないし、
光合成するなら根っこが少し伸びたならば
すぐさま上へ茎を伸ばし、葉を広げるべきなんだよ。」
伝えたいメッセージはそんな感じでした。
特訓してきた一次方程式を使って、
先日は連立方程式を解き、一次関数を解き、
今日は比例式からの線分比の問題までを解きました。
とにかく一次方程式が使える領域は片っ端から
させてみています。順番は私とその子にしかない
順番なのですが、それも常に時間を共にするから分かる
感覚的なものも手伝っているカリキュラムです。
「この式は・・・」
と言ってましたが、そうなのです。
使うんですよ、その基本は。
根っこがぐらついていたら解けないもの、
簡単にミスってしまうものを、高速で解けて
かつミスらないという威力がどれほどのものか、
ようやく実感が湧いてきたようです。
しかし、実はまだまだ資料の整理とか確率とか
図形の証明とか、本当に課題は山積しており、
どういう順で効率よく完成させてゆくべきか、
すでにこの時期ですからかなり頭を悩ませながら
荒療治もしています。が、それはこの物理的な
量があってこそ可能になっています。
自分で努力しないと、結果も実感もついてきません。
裏を返せば、自分の時間をbetにするからこそ、
賭けも成立するのです。
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