初期の基礎づくりの段階で、
「やることがなくなりました。」と
言われると、つくづく安心する。
毎日毎日やり続け、できることが増え、
最早手元にあるものは分かりすぎるくらいに
分かってしまう状態が作れているということ。
「完璧かい?」と尋ねれば、
「完璧ですよ!ほら!」と全部丸になって
自信いっぱいの表情を見せてくれる。
「頑張ってるじゃん。」
かける言葉はそれくらいで十分。
「次もやってみよーっと!」が
引き出せればファーストステップは
かなり上手に踏み出せたと言っていい。
指導者があれこれ「これはこうした方がいい」とか
言いすぎるのはこの段階ではよろしくない。
いつでも元に戻れる場所を、思考の起点を
作ってあげられると、学ぶ時には
とても安心感を覚えるものだ。
じっくりと溜める。
焦って全部をさせず、様々な起点を
整え、自分で前進をしてもらう。
実際いろんなことができるようになるために
必要な要素というのはさほど多くはない。
迷ったり、できないことが多かったりしたら、
またできるところに戻って、自分が何を分かっていて
何を分かっていないかを考えてもらう。
で、敵を特定して徹底的に叩きのめす。
”何が分からなくて分からないのかが分からない。”
これでは絶対に何をやっても伸びはしない。
だから、初期の基礎づくりの段階では、
絶対に自分ができる何か、を作ってあげることが大切である。
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