25日と25週@中3

「先生からこれをやれって言われましたけど、

私はもう少し基本をやり直す必要性を感じていて、

前の学年の教材に戻って基礎からやり直していいでしょうか?」


変な質問だな、と思いました。

私は決して、”やれ”って言ったことはないのです。


ー「君って変なこと言うね。

それって自然な成り行きというか、

足りないと思う直感から、自分の学習を構築するのって

自然なことなんじゃないの?

言う通りにしてたらなんでも成功すると

約束された試しはないしょ?

むしろ、完璧になるまで徹底的にやらないと。

指導者の課題を消化することだけ

考えてるなんて馬鹿のやることじゃない?

むしろ、君たちからそう提案してくれて、俺の指導の

手間が随分省けたよ。やったらいいよ、

君たちが足りないと自分で思ってることを。」


その姿勢は周りに良い方向に派生し、

全体として、足りないところを自分で自覚して

元に戻って捉え直し、覚え直す学習を取るようになりました。


しかし、さらに私はツッコミを入れ続けます。


ー「でさ、気になるんだけど、君たちはもっと

苦手だなって思うことを隠して、やらないことに

していたりはしないかい?

例えば君たちの日本地理の理解、前回の小学生向けの

テストで壊滅してたよね。

あれ、いつやるの?好きなことを優先して完璧にって

思っているかもしれないけど、夏休み明けたら、

苦手なことに思い切り時間を割くなんてこと

どれくらいできるか具体的に考えたことあるの?

夏休み、もっともっといろんなことに取り組んで、

もっともっと自分の能力を開発して、理由がわかって、

楽しいと思う学習って、時間をかければかけるほど

実現できるんじゃないの?

迷いがある、というの、もっとちゃんと無くそう。

普通の人が迷うようなことに迷っているうちは、

自分ってバカなんだなって自覚して、

迷わないように一工夫もふた工夫もして、

あるいは努力の一つや二つも重ねて、

毎日10でも20でも覚えたことを増やして、

自分が高まっているのを感じるということ、

そんなのを一番楽しめるのが夏休みなんじゃないの?」


夏休みがあと25日くらい残っているというのと、

受験まで25週間くらいだっていうのと、

伝え方は様々ですが、どれくらい短い時間なのかを

伝えるには後者の方が分かりやすく、

生徒たちはより自覚的にやるべきことを

考えてくれているように思います。


目標や目的意識は、時間を圧縮して計画性を生みます。

足りないかもしれないと思えた子は、行動そのものが

一挙に変わってゆくものです。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ