考え方の次元を高めろ。

 「半月前の君は、こういった問題が解けていたら超大喜びをして報告をしてきていたね。先生も、できるようになっていく君をみて嬉しかった。しかし、今の君に対して求めているものはあの当時とは違っている。何を解いても自分の支配下にあるような気持ちに切り替わってきた段階で、早々に次のステップに切り替えていかないといけない。できて当然の次元に入ったという瞬間が次々と訪れるように、君は次に何を考えたらいい?何に気をつけ、何に取り組んだらいい?もう同じことをしても褒めない。君の努力を見ていれば当然の評価だ。君がどう考え方を変えながら実力を伸ばしていくのか、楽しみに見せてもらう。」

 

 褒めてんのか突っぱねてるのかよく分からない言い方をしてしまうのは私の悪い癖の一つかもしれませんが、彼には早々にステップアップしてもらわないと、私もつまらないのです。ほう、その次元に安住する程度の想いだったのか、と正直に胸の内を明かすことでしょう。

 

 

 彼は言います。

 

 「休み時間の周りの奴ら、本当にうるさい!俺にはいくら時間があっても、今日だって学校から帰ってすぐに塾に来て6時間も勉強してたのに、あれもしたい、これもしたいって思って、学校の休み時間だって勉強しているのに・・・。なんで周りの奴らってこんなに余裕なんですか?俺がおかしいんですか?」

 

 

 ああ、これだ・・・。直感します。

 

 

 勉強は、時々、とか、定期的に、とか、そんなのんびりとしたスケジュール感覚でやるものじゃない。いつも気になって仕方ない、解決しなければ気が済まない、いつもそのことばかり考えてしまう、そんな時にこそ爆発的に能力が開いていくものです。すなわち、常日頃からそれに触れていてこそ興味が湧くし、成長していく自分も感じられるのです。そこに、ガリ勉とか意識高い系とかいうオシャレな言葉はありません。ただ、真っ直ぐに目標を見定めて、そこへ向かって毎日の連続を生きている人に、そういう概念をあてがうのはなんか違っています。

 

 自分の行動をおろそかにして、人にラベリングするような他人は無視してよろしいでしょう。そうやって、生涯埋められない精神力や知力の差が生じていくものです。のめり込んで見て面白さに気づける経験が多いほど、将来新しいことをやる時にポジティブな気持ちにもなれるでしょう。

 

 中途半端な達成感を自分の満足にしないことです。

 考え方の次元を高めろ。そのために、まずは行動をすることです。

 


kojinkai

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