数人の生徒の意識が低い。成績が結構伸びてきている生徒もいたけど、一方で伸びもせず、意欲もやや欠落気味で、なんとなくぼんやりとしていた生徒もいたことは事実だ。
9割超え、満点、たくさん聞く言葉。しかし、なんとな〜く数人が気になり続けて、そのことで思い悩む日々が続いていたことは事実。一番伸びるはずの生徒が伸びない、意欲がなかなか沸き立たない、それが最近の悩みの種だった。特に中1・・・。
その点で言えば、最もその原因となっていたのは、うちの塾がシステムが弱かったことにあるのではないかと思っている。生徒の演習を見ていると、確かにたくさん演習をやっているかに見えるけど、実際同じミスばかり繰り返していて、定期試験に露骨にそれが表れている。だから、8割しか取れない。
成績が上がらなかった原因を別の言葉で言い換えよう。それは、自己チェックが甘いということに尽きる。伸びた子は、ほとんどの場合もともと自己チェックができている子で、かつ、従来まで分からないところから逃げ腰だった生徒。それが、ある段階からやらねばならぬ感覚になって、従来の指導でもどんどん伸びていった。中2の学年がそれに当たる。伸びない子は、ミスを置き去りにしている。それでいて、それをしっかり解決することもせず、野放しにしている。簡単なことだ。
努力や、成果のチェックを可視化する。それは当たり前のことだけど、ある程度できる子には必要がないものだと慢心していた。これが、うちの中学部のシステムの脆弱性の一つだったと反省している。だから、これでもかっていうくらい自己チェックをできるシステムを整えた。それは、課題の指示ではない、目の前にこれだけ完璧にする相手がいて、自分がどこまでそれと対峙するかという意識づけのためのチェック機能だ。
課題は、全体として大幅に減らした。それだけ、彼らに自由を与えた方が、何をすべきか考えやすいし、彼らはこういうチェック機能に対して敏感だ。絶対誰より速くやっつけてしまおうというゲームを好んでいる。
満点を狙う志向が足りない。一言で言えばそこに尽きた。そこまでの努力をしていなかったし、そのためのモチベーションが明らかになかったのだ。
ある程度、彼らがやりやすいようにシステム化したから、今後は満点も結構出るようになると確信している。元々の能力がかなり高い子が多かったし、事実現時点でもかなりできているから、より高みを目指して欲しい。8割じゃ足りない。満点しか目指していないから。
全体的に、週ごとにやるべきことがすっきりしてきたこともあって、12〜3月のイメージも共有できた。
「やっぱりこれが一番身についている感じがあって、しっくりくる。」
結局、中学受験の時に一生懸命やっていく中で慣れ親しんだ方法が一番伸びる方法だったと今更思い出した生徒もいたようだ・・・。なかなか、いろんなテスト対策について、全て同じものだと思ってもらうのは難しいらしい。中1や中2は、まだまだ丁寧にこちらで可視化してあげた方がいいらしい。
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