もう一回！

　必ず身に付けたいものがあるならば、「もう一回」を納得いくまで要求してほしいです。いつもだいたいで終わっているから身につきません。基礎っていうのは、一瞬で分かる、直感的に分かる次元になって初めて役に立つような類のものです。

 

　中３になってくるとその要求が自然と増えてくるのは、まさしく彼ら彼女らが”分かりたい”ことを要求することの意義を理解して来たからに等しいのです。特に、中学生から入塾して来た子は、反復するということを大抵知らずに入塾して来ます。初めに言うことは大抵決まっています。

 

　「時間がかかってしか解けないやつは、一瞬で解けるまで繰り返す。答えを覚えてしまってもいい。だいたい答えは、出来る人にはほとんど終わりまで見えている。途中を埋める記述をしているに過ぎない。君たちは擬似的に、それを体験しながら、基本ができているっていうのはどういうことなのか知らないといけない。」

 

　数学理科の計算系は特にそう。英文法の書き換えパターンとかもそうかな？他はちゃんと読んで理解しないと上級学校へ進学した時に積むからマストで教科書・参考書・辞書は机に置いて学習してほしいけど、それでもやっぱり分かる人は瞬時に識別できるし、ポイントを心得ている。時間がかかるっていうのは、考えているからであるから評価もできるけど、ある程度の基礎に基づいて時短しないと効率も悪いのです。