”英語大好きゾンビ”

 「この冬は、公立中学1、2年生は英語に特化して当該学年までの英語を全て完璧にできるようにします。普段は部活があったり演習ペースが上げられなくてできなかったこと、この冬に全部やろうと思います。一部の英語がとっても苦手な人は、日に3時間〜5時間は英語に浸ることになるでしょう。しかし、そのことを悲観することはありません。冬が終わったそのときに、こういう機会が人生にあったということに感謝することになるでしょう。”エヘヘ、英語大好き・・・”とか言いながらこの冬は英語ばかりやることになります。”英語大好きゾンビ”と名付けましょう。君たちがそう呼ばれることで、周りは笑うでしょうけど、そういう状況を全てはねのけて下さい。君たちの人生のほんの数時間をいただく代わりに、英語の実力アップを保証しましょう。」

 

 私はニコニコしながら計画について生徒に話しました。こういう一大プロジェクトというか、本気で何かを変えたいと思う時は、ものすごい決意と行動が必要になるものです。それに足る量を彼ら彼女らには要求し、実際に変えてみようぜっていう意識にやっとなったような気がします。

 

 毎回マストで基本文20文×10=200文。それに、対策をしていなければ間違った問題の文を加えて、計400文程度になるでしょうか?早速今日から取り組み始めていましたが、”英語大好き〜”などとネタにしながら膨大な対策の一歩を踏み出しました。

 

 ”先生頭おかしいんじゃないか?でも絶対ガチなやつだ。顔は笑ってるけど目が笑ってない、本当に絶対やらせるつもりなんだ・・・”

 

 覚悟の表情がそこにありました。生徒は知っています。私が怒っている時よりも、私が微笑んでいる時が絶対にやばいのだということを。

 

 最近、生徒からブラック企業みたいだって言われますが、君たちは成長しにうちに通いに来てるのだから、その量は君たちの成績を上げたいという想いに比例します。量をこなせる長期講習限定ですが。通常授業は実にしっぽりとしたものです。宿題だって言われるものはほとんどないですし。

 伸びたくなきゃサボってよし。というか転熟する選択肢がいつでも君たちにある分、私にとってはいつもこんな企画は博打でしかないのです。生徒居なくなったら、気合い入ってない生徒がすっきりと精算されたくらいにしか思いません。中学部はもともと小学部の継続の子向けに開けた講座なので、やる気のない公立生は不要なのです。

 利害が一致していないのに、無理に通われても困ります。君たちが絶対に苦手で、絶対になんとかしたいものに対して必要な手段を講じて、是非を問うというのは当然のことです。

 

 まあ、楽しそうに英語書いてるので良かったです。もともとこういうのをやりたかったというポジティブな意見も聞けましたし、ここを第一歩目だと考えてくれているようでした。

 冬季講習での伸びが楽しみです。