美しい分析痕。

 小4の割合の問題、はっきり言って先週の分は難しすぎて、今週の子たちにしてもらうかどうか相当悩んだのは確かですが、やったら意外と解けたりはしないか?と期待しながら解いてもらいました。

 

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 ある小学校の4年生は2クラスあります。1組は42人で、2組は40人です。1組の3/7はペットを飼っており、2組のは5/8ペットを飼っていません。1組と2組の全生徒のうち、8人は魚を飼っており、残りのペットを飼っている人は、犬か猫を飼っています。犬を飼っている人数の方が猫を飼っている人数よりも5名多い時、猫を飼っている人は何人いますか。

 

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 今回のテストはこれが最難関。”飼っていません”の引っ掛けがあったり、これに引っかかっても計算してなんかそれっぽい答えが出てくるように仕掛けたことに気づけたかどうかがポイントでした。

 

 これを正確に解けた生徒は0名でしたが、今日テストを受けた赤松小学校の子はほとんど答えの直前まで正しく解答に近づけられていました。何しろ、完璧な分析と数直線が計算用紙の中に書かれていましたから。惜しかったです。もう少し時間があれば、粘って解答にたどり着いたかもしれません。

 

 

 はじめから、ぱっと見で自分にとっての難問であるということは分かりきっていますし、私も予め「数直線を使って、適切に作図して考えるように」ということを伝えていましたが、大体もう第1手目でミスがある子は書きすらしません。できるという思い込みと、途中での脳内のエラーとで大混乱していました。

 

 

 これらの一連のテストの中で見ているのは、「いかに思い込みを排除して思考できるか」ということです。別に最後まで解けなくてもいいけど、確かなものはどこまでで、それからどうしようと分析的に考え、整理して解こうという考え方で取り組んでいるのかどうかということはつぶさに見させてもらいました。今回は、赤松小の子がその点では圧勝。圧倒的に正確な作図痕を残し、私を感動させてくれました。

 

 丁寧であるということは、時に才能を育て、時に才能を凌駕します。思考にエラーが出ないように、今後も学んでくれたら嬉しいです。

 


kojinkai

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