楽をしたいなら、丁寧にやること。

 最近、小4の漢字テストの結果が、点がしっかり取れる子と、6割くらいしか取れない子に二極化していたのを受け、一体家でどういう風に対策を行っているのか、それを実際に塾でやってもらうことにしました。

 点が取れない子は、漢字を書くことを一つの作業のように考えているようです。また、テスト対策は漢字を見るだけだということも分かりました。つまり、作業をやって字の響きと形で覚えるということを繰り返していたようなのです。

 

 よって、今日は全ての授業を中断し、漢字テストの対策の仕方だけを指導しました。高学年だと「覚えるまで何回も解け!分からない言葉は辞書を引け!」でいいのですが、4年生ってびみょ〜な学年なので、一応。

 

 とりあえず一通り30分ほど対策の方法指導を行い、テストを実施したところ、

「テストめっちゃ簡単だったー!」

とようやく満点が見られました。君たちはみんな素質があるんです。ただ、方法を知らず、必要な対策をしていないだけで、漢字など誰だって満点を取れるものだと私は思っています。そしてできれば、授業は全員満点スタートをしたいのです。

 

 来週から、しっかり対策ができて全員が満点だったら、その翌週は漢字を書く量を3回ずつに減らしてあげるという話もしました。何かモチベーションもないといけませんから、考えた挙句にそれをご褒美としました。何より書く量がすごく、それを嫌う子が多いようなので。

 字をちゃんと見て書き順や部首もチェックして、字の意味まで考えてくれるならば、書く量は少し減らしたところでどうということはありません。字を覚えることに慣れていけば漢字練習そのものも無くしてテスト対策のみにしていけるので、その点も踏まえて生徒には説明し、”楽をしたいなら、丁寧にやること。”という一見矛盾したことを伝えて本日の授業を終えました。

 

 一見矛盾はしていますが、それが真理です。丁寧さに欠けると、どうしてもエラーの見落としが多くなって、必然的に行わなければならない量も増えていくばかりです。できるだけ少ない回数で、集中的に頭に叩き込んでいくような、そういう脳の使い方をしっかりトレーニングしていきたいものです。

 


kojinkai

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