小学5、6年生の自宅学習想定時間。

 小学生5,6年生の宿題に係る時間は、イメージトレーニングによってかなり調整を行った。週に2回授業に通うその日は学校の宿題にも丁寧に取り組まなければ本末転倒だから、その日は100%除外している。

 

 宿題リストを上げてみる。

 

【国語科】

 漢字調べ・・・1字10分×6=60分程度

 漢字書き取り・・・30熟語×3=90熟語、90熟語×5秒=8分程度

 作文・・・30分程度

 合計:100分程度

 

【算数科】

 授業で行われた内容の復習・・・100分程度

 合計:100分程度

 

【理科】

 学校準拠内容のテスト対策・・・30分程度

 合計:30分程度

 

【社会科】

 予習・・・20分程度

 問題演習・・・調べ学習も含め、30分程度

 合計:50分程度

 

総計:280分程度(約5時間)

 

 最も時間がかかる子を想定して5時間。これを、塾に通う以外の時間の5日間で割ると、1時間程度となっている。これが、うちの塾が想定している家庭学習の時間である。土日をやらないと考えれば、90分程度が目安になる。通うならば、5,6年生は通常平日1時間半はやるということが目安になると言っていい。多くも少なくもなく、机にちゃんと1時間ちょっと机に座るということを想定し、土日に遊ぶということも視野に入れて十分に検討した量だ。また、ちゃんと分かることを適切に反復できるようにという考慮もしている。早い子は3時間程度、日に1時間で済ませてしまえる量だろう。

 

 個人的には、この量を課すか課さないかは結構悩んだところもある。しかし、基本は頑張れる子とか熱心な子に焦点を当てているので、曲げる必要もなくこれをやろうと判断してやっている。

 例えばこんな子を想定して私は考えているのだが、4時頃に帰宅。学校の宿題を即やる。のんびり過ごし、お手伝いとかゲームとか、親御さんといっぱい話すとか、色々。7時頃。晩御飯、好きなテレビを見る。入浴。8時半。勉強スタート。9時半ごろ就寝。習い事をしている子は、終わらない宿題は22時までやるか、土日に持ち越して就寝。結構ギリギリなのかな?と。

 小学生の能力を伸ばすということを想定した以上、寝ないということは考えない。必ず十分に寝られるようにしたいし、大好きなゲームとかをやる時間も今はまだ大切だと思っているだろうから、それもやれるようにさせてあげたい気持ちもある。

 

 しかし、この計算にはカラクリがある。”最も遅いパターンを想定している”ということで、実際効率的にやれば、国語科は60分ですみ、算数も40分で済む。理科や社会も、学校でちゃんと授業を聞いていさえすれば半分の時間で済む。集中して取り組めるならば半分の時間でできるから、実際平日30〜40分の学習で全部できるようにしているのだ。多く見えるけど、毎日ちゃんと集中すれば大した量ではなく、それに生徒たちがいつ気づくことができるのかということなのだ。

 

 多いとか、無理とかいう子は、大抵ダラダラやっているということは分かっている。普段の授業のパフォーマンスを見る限り、ほぼ全員日に30〜40分もあれば土日は全力で遊べるほど時間が残ることは分かっている。これを習慣化するには、ご家庭のご協力が必ず必要になり、方針をちゃんとご理解いただくということが大切だということだ。定量的で、5,6年生共通してこの量だから、慣れとスケジュール感覚が備われば上手く習慣スケジュールの感覚が芽生えてくるだろう。だいたい、こんな量でも平気で習い事を3個も4個も5個もやってる子はいっぱいいたし、絶対にできないわけがない。

 

 塾に通わせるからには、ちゃんと学習習慣を身につけてほしいと思うのが普通の感覚だと思う。嫌だ嫌だというのも数週間だけ。順応するだけの能力を子どもは持っているので、是非とも同調せずに励ましてほしいと思っている。子どもは一つの主体だし、そもそも私はもう5年生とか6年生を子どもだと思って接していない。これから、主体として”主張”をし始める実に厄介な人たちだと思って接している。もうそんな入り口まで来ている。

 

 私は、一つの”方向”であると思ってもらってもいい。その方向に投げてみたらどうなるかな?という思考実験でもいい。数ヶ月とか数年間とかいう単位で預かる身なので、そうやって子どもさんが変化していくという点について投資をなさっていると思っているから、私が何かを曲げるということはない。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ