小5、初めての模試の結果。

小学生の模試の結果には教室内順位も偏差値も

ついてはいないのですが、私の手元の資料では

それらが全て確認でき、初めて数値として

彼らを対象化する機会を得られました。

 

概ね私が予想していた通りの感覚でしたが、

結果はすぐに変わるのが小学生です。

しかし、変えるためには勉強の量を増やせばいいとか

そう単純な話でもない、という点が難しいところです。

 

 

重要なのは、”守る力”です。

 

今、塾から課している漢字研究ノートや

計算ドリルノートをご覧になられてみれば

自ずとその”差”がどこにあるのか分かります。

 

すぐに習得していく子は、形式を守り、

そして真似が上手いのです。

 

 

例えば、漢字研究ノートについて。

最初のページで完璧に書き方を指導し、

初回授業で一緒に練習までして形式を整えましたが、

すでに半数の生徒は形式が自由になっています。

これは、前のページを見て形式を確認するという

ちょっとしたことを無視して我流でやっているという

ことの証左なのです。

GW明けに改めて指導し直さなければいけません。

ちょっとしたことですら守れないのに、もっと細かな

ルールをいちいち守って解くなんていうことは

絶対にできないからです。

 

意外とこういう”ウザい”指導は

全方位において効果覿面なのです。

 

 

例えば、小数点移動について。

私は授業中にこう言いました。

 

「必ず宿題の時に小数点移動の様子を鉛筆できっちりと書くこと

忘れたらノートを見て思い出し、一問一問

ちゃんと合っていることを確認しながら進めること。」

 

ほとんどの子は分かった気になってさっさと

私の指示を無視して自己流になっていき、

結果的に移動ミスが頻発しているのですが、

上位の子の課題ノートは完璧に全問題において

それが守られているのです。

基本的にほとんど満点の状態で提出されています。

 

毎授業で必ずルールについては言っているのですが、

守らない子は頑なです。

それでも働きかけ続け、最低小5が終わるまでに

一旦は守ってやり続けてみることの意義が

分かると良いのですが、ノックを打ち続けるほかありません。

 

 

もちろん結果において一喜一憂というのは

あるかもしれませんが、私が見て欲しいのは

そんな一過性のものではなく、習慣的にやっている所作です。

 

ルールを守って書く、ルールを守って考える、

方法というのは行動規範であるとともに思考規範でもあります。

スポーツにおいてもそうですよね。

ルールを破ることと、型破りであることは異なり、

ルールを守ることこそが基本なのです。

 

 

小学生において、結果を出したい時に見るべきところは

学習内容とは別にあることが多いのです。

その点をしっかりと保護者の方にご認知いただいた上で

模試の結果を見ていただきたいと思います。

 


kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ