京浜工業地帯。

中3の小テストは日本地理の領域。
色々な要点を押さえた問題で
出題をしましたが、今回はその中でも
京浜工業地帯がメインでした。

この工業地帯は戦後の
高度経済成長期に発展します。
1960年代くらいからのことです。
戦争の心配もなく、都市部の
東京周辺で、石油の輸入が
増えるタイミングも相まって
一気に発展した工業地帯です。

生徒たちに聞きました。

「京浜工業地帯が発展したのは
何年代の出来事だったでしょうか?」

正答者は0名です。
誰も本気で地理を学んでは
いないのだなと思いました。
問題集を解いて満足する程度の
学習に、いつしか落ち着いてしまい、
意味や理由をおろそかにした
学びに終始していたのでしょう。


京浜工業地帯は、
日本の戦後復興を語り、現代の
工業の変遷を語るための
重要なキーワードの一つです。

勉強法そのものが脆弱で、
問題集に頼りがちになるのは、
勉強をやり尽くせない子の典型です。

私はあくまでも、どんなに
深いことを語ろうと、中学生の理解と
教科書内容に即した話だけを
忠実にしようと努力しています。
それはあくまでも自分で
読み込んで理解しようとすれば
掴めるものだということを
理解して欲しいからです。

教科書を軽視しないようにしましょう。
資料集もそうです。

そして、自分は学習者、いえ、
探求者なのであるという感覚を
大切にしましょう。

本当にしっくりくるまで調べて
理解にまで落とし込むくらいの
時間のかかった学びをしましょう。

問題集だけ解いて、
形骸的な知識をその場限りの
暗記で覚えて乗り切るような
つまらない学習で終わらないように。

kojinkai

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