今日は8名の新5年生、新6年生が集合し、
記述力UP講座を受講しました。
記述力UP講座の問題設定は
以下のようになっています。
1 読前の意見の整理
これから読む題材のテーマとなる
ものに関する意見文を書きます。
2 文章の要約
読んだ文章をまとめます。
多くは子どもたちの意見に反する
内容ですから、自分と反対意見の
文章に触れながら、差異を捉えます。
3 理由・具体例の記述
筆者が主張することについての
理由や具体例について整理します。
自分の持つバイアスに注意し、
筆者の考え方に忠実な文を書きます。
4 反論
筆者の主張について反論をします。
もともと自分と意見は異なりますが、
どのような点が異なり、どのような点に
根拠の穴があるかを探し、書きます。
文章は、わざと大雑把な理由づけで
書いていますから、突っ込むところは
多く存在します。
全ては、”文章は一個人の意見であり、
全てを信じなくとも良い”ということや、
”論説文である以上、自分や世間の感覚と
ややずれていることもあり得るため、
反論の余地もある点も踏まえて読むこと”を
意識づけるための講座です。
「君がな〜んも考えてないのに、
文章なんて読めるわけないでしょう。
まずは極端で穴だらけの文章を読んで、
まずは相手の言わんとするところを理解すること、
そして、それを批判する目まで持ちましょう。
真に国語的な読み方は、そういったところに
あると思いますよ。」
参加してくれた生徒さんの満足度は高く、
「国語、超面白い・・・。
自分と反対の考え方でも、読んでると
納得させられるところもあって、
ビックリしました。」
という声まで頂きました。
大学のゼミなんかをイメージした
国語の授業でしたが、それが功を奏し、
批判的な視点というのがこの5回の講座で
しっかりと育まれてゆけば良いなと思っています。
それは情報溢れる社会における
重要なリテラシーともなり得ますし、
将来的に役に立つ技術にもなり得ましょう。
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