塾で指導していると、お兄さんやお姉さんが
通ってきたからということで、弟さんや妹さんを
お預かりするケースもありますが、根本的に
同じご家庭で過ごしてきたからと言って、
全く同じということは0です。
むしろ、全く新しく出会ったお子さんだと
思って指導をするということが正解で、
「お兄ちゃん、お姉ちゃんの時は
こうだった。」とかいうお話は
話題に出すまでもなく、それぞれは別次元の個で
あることの方が多いのです。
私にも兄弟がおり、実は男三兄弟の長男なのですが、
弟二人と自分とは全く違い、ある意味では
正反対の性質だと思うことも多く、
ご期待なさるものをお兄さんやお姉さんと
重ねるということは基本的にはしない方がよく、
あってはならないことです。
それを敏感に感じ取るのが子どもですから。
しかし、そういったときにも共通点を
感じるということも少なくはありません。
「ああ、こういう考え方が共通していて、
このご家庭の根本的な考え方はこういったところに
存在していたのか。」ということに改めて気づき、
性質、性格、成績、いろんな面で違っていても、
その子を尊重していけるということが、
指導者にとっても必要なバイアスのない
理解なのかなと思ってもいます。
現時点の実力、考え方、精神年齢の状態から
どう変化を遂げてもらうか、そういった計画を
通常の授業カリキュラムの他にも日々
テーマとして考えることは多く、
いつも考えるのは、その子が精神的な過度なが負担なく、
妙なバイアスもかけられず、その子自身の
意識、意欲で学んでいける機会を作りたいと、
そんな風に考えているということです。
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