観阿弥・世阿弥。

西高生のテスト対策の個別指導を行ってました。

色々質問が飛んでくるのですが、当然私も

把握していることの外側の知識もありまして、

時折調べたりもしながら対応をしてゆきます。


私は高校時代世界史選択でしたから、

そこまで深く日本史を極めてきたわけでもなく、

本当に知らないこともありまして。

しかし、大学教育を経て、考え方の基本というか、

そういう点ではアドバイスをできることは

結構あります。また、中学の範囲までは

これまで10年近くこの業界にいたので、

流れ自体はよく把握をしております。


今日は、観阿弥と世阿弥について、空いた時間に

私が勝手に調べていたのですが、

観阿弥は法名が由来で、観阿弥陀仏からきていると。

世阿弥の方は芸名由来らしいですね。

さらに、踊念仏の時宗系であり、また、

諸説ありますが、楠木正成の母の姉妹の子という

説もあるとかないとか。


庶民的な芸能を披露した観阿弥とは違い、

世阿弥は上流階級に受ける芸能を大成しました。

そして、その後はそれが極まり、変化を遂げ、

冷たい美とか、幽玄とか、洗練された感覚へと

整うようになり、侘び寂びの文化へと

発展してゆく、と。そういう流れに至った

時代背景や経緯についても調べてみたくなりました。


ざっくりですが、そのような文化史に触れながら

やはり小学6年生に指導するにあたって、

もう少しちゃんと歴史文化の流れを再習得しないと

もっと深いところまで教えられないのではないか?と

私自身の学習欲も高まってきました。


本もまだまだ読まなければなりません。

高校生は一生懸命授業で配布された資料の暗記に

努めていましたが、学習というのは本来そういうところでなく、

周辺情報や概念の理解、背景の理解に努めるべきであって、

基本的な攻め方の点で楽しめる方法ではないということは

指導の中で感じたことです。


何にしても直前にバッとやるのでなく、

学ぶ全てにテーマが転がっていて、高校生っていうのは

いつも視点さえあれば刺激にあふれていて、

そういう点を高校生には気付いてもらいたいと

思ったところです。


10人人物名を覚えなければいけないなら、

10人のバックグラウンドとか思想を理解して、

この人間が何を考えていたのか、ということに

興味を持っていくことが大切であり、

それは社会を理解していく上での基本姿勢の一つです。


そんな話を高校生への指導の中でしながら、

一緒に楽しんでゆきました。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ