難関私立の過去問に向き合い続け、
コテンパンにやられ続けながら過ごしてきた
中学3年生の子。特に理科はこれまでも
ずっと点数が安定して来ず、親御さんとも
猛特訓を続けてきたということでした。
「絶対に親を見返す。」
「1月模試は満点を取る。」
塾では常にその言葉を私に向けて発信し、
「私立も合格してみせます。」
と常に強気な子です。
今回の模擬試験は、1月の県一斉模試の過去問。
今回の結果は44点でした。個人的には
満点を取れてもおかしくないと思っていたので
褒める用意はなかったのですが、
不意にその子から
「私はこれまで本当に一生懸命理科に
向き合ってきました。成長しましたよね!?」
と言われ、一瞬判断に迷った挙句、
「成長したね。この調子でいこう。満点は取れる。」
と返したのでした。
その子は”私から”どんな言葉をその時
聞きたかったんだろうか、そんなことに
これまで一緒に過ごした時間を想いながら
考えて出した言葉でした。
多分、私からはそういう言葉を出した方が
次につながっていくだろう、と、そういう
判断のもとでの言葉でした。
しかし、心の中では
「まだ概念の定義が甘いな・・・」と
その子の課題について考えてはおり、
なぜか簡単と思えるところでミスる傾向を
できるだけ減らしていけるようなトレーニングの
アドバイスをしていかなければならないと
気を引き締めたのでした。
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