ザクっと抽象化しよう。

普段社会科の指導をあまりしないのですが、

私立生が定期テストの前哨戦となる基本テストで

公民が壊滅していたということを私に伝えてくれ、

すぐさま頭をどうやって切り替えていくかの話をしました。


公民はただ覚えれば良さそうな感じもしますが、

具体的なイメージが先だってある方がよいです。


ですから、今日は


ー「いっぱい問題解いてて感心するけど、

その方法で頭に入れるのは良くないね。

俺から見ても全然君の頭に残ってる気がしない。

このまま同じこと繰り返してもわかんないままだよ。

そこで聞くけど、国会って何してるところなの?

何か目的があって国会議員って選出されて

あそこで話し合ってんじゃないの?」


の質問をぶつけるところからスタートしました。

国会の仕組みの単元でした。

その仕組みの存立目的といいますか、

何を目指した場なのか、ということが

理解されないまま無理やり頭に詰め込むのは

どうにもこの単元とは相性が悪いものです。


歴史と比べると、大きな組織をシステマティックに

理解していく必要があるので、これまでの社会とは

やや異なった視点から学習をする必要があります。

そういったものを理解するための切り口の指導を

本日はゆっくりと行っていきました。



学習を行う上で大切なのは、その物事を

みて考えるときの視点です。膨大に時間を

かけて知識を暗記しまくることだけを方法と

するような学習は時間の無駄にもなります。


あまり大きく風呂敷を広げすぎず、

「さっき話した視点で全体を読み直して、意味のわからない言葉は

教科書で調べて、納得してから問題を解きなさい。

時々俺も質問しにくるから、その辺の太字は

全部説明できるように調べるんだよ。

さっきみたいな○○ってなに?レベルの

単純な質問にこそ耐え得るような言い換えを

自分で考えてみてほしい。」

の指示をしただけで指導は終えています。


が、あっという間に問題集は正答だらけになり、

こんなに簡単だったんだ!と喜んでいました。

私が与えたのはきっかけに過ぎず、後のことは

生徒が自分で考えてどんどん納得します。

うちは多分そういうのが好きな生徒が多いです。

色々頭から全部説明されるのは嫌い、と。

逆に言えば、頭になかった視点を

投げられて、その視点を利用して考えていくのが好きなのです。


そんな、定期テスト対策の時間でした。


”明日また読み直して完璧にします!”


ポジティブな言葉もご馳走様でした。

最近よく頑張っていますから、君が明日そうするだろうということ、

私にはしっかりと分かっていますよ。

こんなにクリアーに分かって楽しかった!

それで終わらず、先生が一体どんな視点でものを見ているか、

その視点そのものを自分のものとできるように、

普段の学習について考えてみてほしいと思います。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ