「よ〜し!」|低学年算数

今日は、先週の授業の振り替えで低学年の子が

お勉強をしに来てくれていました。


自分が持っていない色の色鉛筆が必要な内容で、

この色どうしよう?って困っていたので、

「そんなのすぐ言っていいよ。貸すから。

なんでもあるよ〜!」

って言って、私のものを借りることになりました。


「ありがとうございました。」


ペンのふたをきっちりしめ、私にそっと返します。

やばいな〜これはかわいいな、と

幼稚園生を指導している時に似た気持ちが

ふつふつと湧いてきます。


小さな一言ですが、それだけでも、

この子が毎日どう過ごしているのかが

透けて見えるように分かるものです。




そして・・・


”頑張ろう!”


この子からはそんな心の声が聞こえるようです。

今日はお母様が送ってくださって帰られた後、

椅子に座る時に


「よ〜し。」


って、小さく言ったの、私は聞き逃しませんでしたよ。

今日が初めてだったように思います。

ああ、こんな風な気持ちで来てくれてるんだな〜って

心があったかくなりました。


どんなに長い期間の学習も、小さな子にとっては

一つ一つの始まりと終わりの気持ちが大切で、

その瞬間をどう大切に思えたか、っていうのが

私はとても大切だと思っているんです。


なかなか目に見えにくい基本というのがあります。

自分にとっての見易さをどう実現するか、とか、

整理の仕方をどう身につけるか、とか、

ならうときの気の持ちようとか、

そういった類のことです。


できることをどう分かろうとするか、

それが実際は大切なのです。


分からないことは、分かりっこない。

分かるところから出発して、同じように考える中で

考え方というのは進化してくものだから。

kojinkai

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