「今日、どんな感じだったかな?」
SAGAテストを終えた生徒に質問です。
「いやぁ〜・・・」
口数が少なく、あんまり自分のことは
言わないのですが、すでに口元が緩んでいて
ニコニコしている様を見て察しがつきました。
この子、なんか結果出したな?
やりやがったな?と。
試験前日も、
ー「平野とか山脈とか覚えなきゃいけないことを
覚えられていないと言ってたけど、なぜ
覚えなきゃいけないか理解してる?
俺が1からそれらが教材に載っていて
覚えなきゃいけない理由説明しようか?
この山脈はこれが理由で、この平野はこれが理由で、
この盆地はこれが理由で、この川はこれが理由で・・・」
10分ほど話しました。
「で、だ。君たちの学習の浅さというのは
一体どういう点にあったのか察したかね?
地理を”覚えたらいい”と思ってるところだよ。
理由なく覚えるものなんて一つもないさ。
そもそも君たちは多分、平野の定義とか山脈の定義すら
言えない状況なのだろうと思う。
まずはそういう辞書的な意味からちゃんと理解して
具体性を高めていくことが必要なんじゃないか?」
説教かましまくりです。
その後、みんなでこれはどうだ、あれはどうだと
色々調べたり、教科書を見てみようと言って
該当ページを閲覧したりなどし、
とても翌日テストとは思えない、
それをちゃんと理解したいという気持ちを持った
学習者としての姿がありました。
私は、学習とはかくあるべきと思っています。
まあ、こんな日々を1ヶ月も私と共にしていると
どうしても視点が共有されてくるもので、
何を学んでても、これはこう考えてみるべきだ、と
思考が似てくるものです。
一緒にいて学んでもらう意義はこの点にあり、
その点で結果を出したい一心で一緒に学んできました。
今回結果が出たとしても、次がどうであるという
保証は私にはできませんが、もう今回の試験を受けて
次の行動をスムーズに取れている時点で変化は
確かにあったと思います。
連続性、過去・現在・未来の一体感。
自分が何を知らないか、だから、何を
どう分かろうとすべきかということ。
そういう精神状態に至っているということ。
そこに、今回の結果がついてきたのだと思います。
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