今日は線分比の問題で調和平均を扱いました。
中学の範囲では、レンズの法則とか、
並列回路の抵抗値などに用いる計算になります。
ー「今、これ使えると思っただろう?
でも、それって俺から公式与えられて、
数値の代入によってたまたま
なったというだけで、証明できてないでしょ?
それは君たちが必ず成り立つ法則として考えていいの?
誰かから与えられた方法をやみくもに信頼して、
君たちの学問が成り立っていくのって”貧しくない?”
ということで、証明してみる?」
「はい!!!やりたいです!!!」
素直でとっても子どもらしい学習者たちです。
あと、私から”君の思考は貧しい”って言われるの、
結構嫌いみたいですね。笑
”は?貧しくないし!やってやるよ!”みたいな
強気な表情も見られます。笑
一つの方法でしかできないとか、
正しいことを自分で示せもしないのに
公式を使おうとするとか、そういう根本的に
浅い視点を一切許さない姿勢は、”貧しくない?”に
表れているのです。
自分の考え方を豊かな状態にしたい!という無邪気が、
この子たちのにこやかな学習環境を支えています。
「やったー!!!」
入塾当初、お堅い人に思えた中3の女の子が
証明を完了してめっちゃガッツポーズしてました。笑
ー「君、キャラ変わったね・・・。笑」
私は素で思ったことを伝えてしまいました。
ただ、集中して勉強できる環境が欲しかっただけ、と
言っていたこの子が、授業にはまりこんで
ガッツポーズまでするようになるなんてなぁ、と
感動すらしているのですよ。
こんな勉強をしてみたかったんだな、と思いました。
今は中学生は直接証明法しか持たないので、
その方法で可能な証明はほぼ全部させてきました。
そうやって、生徒たちはあらゆる公式を証明できるレベルで
使いこなすということを普通のことだと
認識するようになったのです。
普通だと思っていることの次元が自然と
あがっていっていることに、まだこの子たちは
気づいてはいないかもしれません。
あまり難しいこともやっておらず、基本を根本的に
捉え直して理解し直している作業が大半ですから。
まあ、威力が発揮されてくるのはこれからでしょう。
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