公立の一貫校を受ける子向けに、過去問演習をスタートさせました。私立の過去問はすでに11月からスタートさせているのですが、公立の一貫校は基礎の完成までギリギリまで粘って、12月からでした。
適性検査1を解いた子の答案、初回は適性1が40点中19点。ゴリゴリに厳しく採点し、ちょっとでもおかしければ容赦なく✖️をつけました。初回にしてはまあまあかと思われる点数でしたが、適性検査はまさに設問の意図を正しく読み取り、適切に文章化するということの積み重ねでしか無いということを改めて実感します。長々と書いた文が0点になるというのは実に悲しいものがありますが、設問として設定された文章を無視しては点数化しないというのが実情です。
こんなに厳しいのかって思うくらいでないと、本番で痛い目を見ます。よく学校で親御さんから買ってもらった過去問を解いている生徒が近くにいるということを聞きます。聞けば、
「よく分からないけど、大体あってるから○にした。」
とかいうことも耳にします。大体あってるから○?とんでもないです。採点には、観点が必要です。子どもがその観点を持てますか。持っていれば指導者はいらないですけど、普通は持ちません。そういう子どもは簡単に落ちます。それくらい細かい減点対象が多く存在しているのが適性検査なのです。そもそも、「大体あってるから」という性向の持ち主は、学校の先生からの評価もさほど高く無いのが現状です。内申点も大いに関わってくる試験であるため、長らくその子が学校で受けてきた評価も合否の対象となってくるという点でも、ただペーパーができるだけではうまくいかないといった性質の試験なのです。
従来は、塾へ通えないような生徒でも、実力さえあればすくい上げて高度な学問をさせる場として公立一貫校は設置されましたが、結局試験は難化しているのは佐賀県の過去問10年分くらいを遡ればよくわかる話です。つるかめ算とかも出てきますし、場合の数も出てきます。図形も、結構難しいものが出題されるようになりましたし、並大抵の子どもが受かる試験ではなくなってきました。
ペーパーは、試験の一部分でしか無いですが、私が手助けできるのはそこだけですから、特に厳しく採点をします。私にできることは一部でしか無いのですが、それでも私はそこをやるしか無いので、全力を尽くすのみです。
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