公立一貫校の生徒の課題。


 

 やっていたので、撮影させてもらいました。週テストのやり直しで、間違えた問題は20回ずつ書いて翌日提出らしいです。苦手だという言い訳など一切許さないという意思表示を思い切り感じるガチガチさ。さすがは致遠館英語科といった感じです。

 

 まあ、実際は50点中40点以下の生徒のみがこの課題を行うらしいので、対策の方法とかを協議してしっかりと週テストの対策をし、こんな課題をしなくて済むように計画を一緒に立てたのですが、それでもこの子は塾では最も英語が出来、その辺の小テストは全て1問ミスか満点に仕上げてきます。鍛えられ方がまったく違うことが分かります。これでもこの子はバリバリ理系で、英語科は最も苦手だと言い、実際学年順位も英語科は低めだということだから驚きます。

 

 私立はこれまで成穎と龍谷の生徒しか見てこなかったのですが、特に、公立、附属、致遠館、弘学館、成穎、龍谷の中でも英語に気合が入っているのは弘学館と致遠館です。学校の先生の用意する課題の質が全く違っていて、よく練られていることが明確に察知されます。清和はまだ生徒さんを見たことがないので、私はまだ把握仕切っていません。

 

 

 さて、なぜ強いのかという話です。先生の力量も大いに作用するものと思いますが、何よりちゃんと対策も課題もやってこられると信頼の置ける、ある程度均質化された生徒が集まっているということが第一に挙げられるでしょう。公立でこんな課題出したら、下位の生徒はほとんど何も身につけられず、最低限の学力の保証という義務教育の役目を果たすことが難しくなるでしょう。しかも、課題はやってこなくなると思います。鼻から出さない子もいるでしょう。なので、ある程度仕方のない面もあります。

 

 個に応じた教育なんていうのも謳われる世の中であると、余計に難しくもなります。先生たちがいかに能力が高くとも、それが有能な生徒を伸ばすこととイコールにならないこともあるのです。

 

 

 質の良い教育を受けたいという中学受験熱と、一層生徒を伸ばしたいという指導者の熱意とが合致して、いよいよ佐賀県内においても都内のように二極化も本格化してきそうな予感です。現小6も実力的に全員成穎か附属か致遠館に間違いなく進学していくことは間違いありません。これほど合格を確信するということも例年にはなく、合格後もおそらく高順位を保ち続けられるだろうと推察しています。塾側もかなり一貫校とか私立向けにカリキュラムを編成し直し、何をすればサポートとして成立するのかという研究を進められ、対応力が付いてきました。

 

 

 課題を見ると、学校の指導力が透けて見えます。こんなのを当たり前だと思ってやっている生徒を眺めていると、総合的な目で見てやはり平常時に塾の8倍程度の時間を過ごすという環境選びは、桁違いに重要だと思えます。中学受験期になる5年生時には、もう大体理解力という素養が備わりきっていて、合格後の未来が透けて見えてきます。

 

 だからと言って、焦らないでくださいね。幼少期からガチガチに塾に通わせまくるということは避けて欲しいです。子どもに必要なのは、自身で考えるという機会と、経験です。感想を自分の言葉で説明してもらい、心の奥底から引き出し続けることです。海に連れて行き、ほったらかして見てください。山へ連れて行き、ほったらかして見てください。田んぼに連れて行き、ほったらかして見てください。そのあと、たっぷり発見したことを聞き、一緒に楽しんであげてください。時にいろんな質問をして、考える機会を与えてあげてください。4年生くらいになると、そういう具体認識が抽象理解に置き換わっていく過渡期に入ります。ほとんどの事柄は、「そういうことだったんだ!」に置き換わって行き、それが自然な中学受験の準備になって行きます。

 

 本格的な対策は、5年からで十分です。それ以前に、一体”子ども自身が”何をしてきたのかということが重要なのです。あくまでも、”親御さんが”何をしてきたかということは関係がないとは言いませんが、子どもが考えていない限りは意味がないと心得てください。

 

 話が何か飛んでしまっていますが、生徒さんが100%中学受験を経験する佐賀市内の一個人塾の代表の、子どもを見ながら考えたことです。実力さえあれば、その道で開花させてあげる準備をしたいと思います。実際に、生徒を指導している先生方とも、いずれラフな状況でお会いして見たいなと思います。。。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ