「大体ここからこの辺までを課題にするから、まあ気が向いたらやって見て。」
数学大好き中1軍団に対する数学の課題の出し方なんて、こんなもんでいいのです。どうせ指示した以上をやってくるのです。授業なんてほとんど望んでいませんし、この前はっきり言われてしまいました。「どうしても遅い時間だと説明を聞いていると眠くなるので、自分たちで独学してみたい。」と。中1軍団全員から要求されまして、なかなかな要求だなと思いましたが、それに合わせた教材を用意して、私は一章あたり30分の概論授業をライブで行い、後の応用演習は全て生徒に投げるようになりました。
致遠館の子は特に自分の学校の課題で疲れていることが多いので、こういう課題の出し方は自身の呼吸に合わせてできるようにと配慮した出し方にしているのですが、彼はこう言いました。
「絶対友人はここまでやってくるので、自分はその先までやってきました。」
遥か先まで自学し、丸が連打されていました。これには本当に舌を巻きました。本当に数学が好きなんだろうな、と心底思いました。そして、心底負けず嫌いなのは昔から。当然のように、塾内の数学のテストも満点を決めていました。さすがの一言です。
週末課題と部活でほとんど自分の時間を取れないと言っていたので、バーンアウトしないようにと配慮しているのに、彼は私の想定をいつも超えています。彼が家で熱心に数学に勤しんでいる姿を想像すると、心を打たれます。
男の子たちのこういうシンプルな気合ってすごいなと思います。悩み一切なし、直球勝負な努力。小学生時代はモチベーションが上がらずに自宅でなかなか学習できない時期もありましたが、もはやそんな当時のことを忘れてしまいそうです。
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