春休み1週間での変化。

 生徒が勝手に自分で宿題を出してやっている。あるいは次に何をすればいいのか、全てを理解している。これが、春休み中の最も大きな変化であったかもしれません。やっていて何か絶対に自分のためになっていると思えるからこその行動です。特に新中3は本当によく変化したなと思えました。

 

 勉強は、毎日やるから面白いのです。次々と分からないものが分かっていく臨場感、次々と進んでいくペース感、次々と理解が重なっていく充足感、これは、毎日やる人にだけ感じられる重要なモチベーション材料だと言えます。

 

 私の趣味にも付き合ってくれます。今日は放物線を折り紙で折ってみようと、生徒が解の公式の略式(2/b)のやつを勝手に独学してやってる最中、私はずっと折り紙折ってました。指導しろよって感じですけどね。みんな自分の決めた課題に邁進しており、ギリまで自分で考えたいと奮闘しているので、実際数学の指導って結構暇な時間が長くなってしまったんですよね。だから、何か生徒の興味持てることを探しては多方面から攻めるのです。

 生徒は「それ綺麗!先生何折ってるの〜?」ってずっとそれを眺めています。「ああ、これはね、式を微分すると接線が求められるんだけど、その接線をある方法によって連続して折って逆に放物線を完成させるっていう遊びなんだよ。高校生のチャートで見て、折りたいな〜って思って折ってるところ。ああ、微分って分からないか。ちょっと待ってな。面白いの見せるね。」と言って、いきなり二次関数の式を書き始めて、グラフを書き、式を微分して接線を求めます。「え!?これまじですか!?すごい〜!」って生徒たち感動。しばし折り紙ブーム。できるだけ大きな円を折り紙で折るにはどうしようか?とか、私の頭の中にはいくつか考えてみたいテーマがあります。先日ニュートンの別冊の図形のやつを読んでいましたが、多角形を折り紙で折るっていうのも結構面白くて、なかなか簡単にいかない多角形もあって、折り紙っていうのは結構テーマとして面白いんですよ。究極の多角形は円ですが、今後彼ら彼女らは中学最終章の円と球に突入していくことになります。

 

 数学だけでなく、英語も、国語も、随分と私の趣味に付き合ってくれまして、いろいろ余力がある分楽しく私も授業構築ができるようになりました。小中一貫の”学習塾”として、進学にこだわらず多様なテーマに取り組んで生徒と遊びたいっていう考え方や、「世界を取り込んでいく力を」っていう教育理念を最も形にできた初めての学年になるであろうということをこの学年を育てながら実感しています。