4年生向けにスタートした暗算指導。別に暗算でやる必要はないのですが、途中を覚えておきながら別の計算をするという、記憶力を要する頭の使い方のトレーニングといったところでしょうか。
試しているのは、逆順計算です。四則計算を大きい位から計算していくという方法。これまで割り算を除き、徹底して小さなくらいからの正確な演算を心がけてきましたが、分配法則を活用した演算へと切り替えていっているのです。もちろん、平易な計算に限りますが。
生徒の中で最も計算の速い生徒でも、私の演算の3倍以上時間がかかり、なぜ先生はそんなに計算が速いのかと聞かれました。まあ私が大人だということもありますが、そもそも根本的に計算のときに考えている方法が違うんだよ、という話をしました。私が見ている計算の景色に彼らの景色を同一化させる、そういうトレーニングを少しずつ組み始めているのです。
実際4年内容は、面積・分数を除いて終えてしまいました。あとは、5年になった時の準備教育をじっくりじっくりと行っているのです。計算が速いということは、授業のペースを上げられるということに等しく、やはりそれだけ授業時に受け取れるものが増える、考える時間が増えるというメリットがあります。
現在彼らにかけている時間は、将来の授業をより効率良く進めていくための投資の時間です。暗算が速ければ、当然正確な筆算も速くなっていきます。暗算だからと言って不正確なわけでもなく、むしろごちゃごちゃ筆算をするよりもシンプルでミスが少なくなるケースもあるのです。
暗算の方法も様々。同じような計算にも、技を感じてほしいものです。
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