苦手とかすぐ言う生徒に対して。

 苦手ってすごい上手な逃げ道を示唆する言葉ですね。これは苦手だけど●●は!って言うだけで、相対的に●●を強く見せられますが、結局総合力が弱いから、能力は自己満足、苦手には言い訳をして蓋をする、結局凡庸なままである、そんな場合は少なくないどころか、ほとんどの場合を占めています。学年上位に昇れるか否かの分かれ道はそこにあると言っていいでしょう。

 

 

 今日も、中3の生徒が

 

「俺、数学苦手なんですよね、どうしたらいいですか?」

 

なんて質問してきたものですから、

 

「は?やってもいない君へのアドバイスはない。やってないのは見てて察しがつく。やってるなら、その言葉は出ない。もっと具体的に質問して来るもんだ。毎日死ぬほど数学やって、それでもどうにもならないと思ってから言え。なんか他力本願な感じがあって、君へポジティブに指導できそうもない。教材の相談は乗るけど、どうにかしてくれって言うなら断る。」

 

と突っぱねたわけです。

 

 

「確かに俺、苦手とか言って来たけど、家で数学したことないな・・・やってみよう。」

 

って言える素直な子だったから、きっとこの子はまた変化して私に別のボールを投げて来ることでしょう。

 

 

 生徒に”苦手だ”って言われれば、学生講師などは喜んで”自分の出番だ!”って思って喜んで指導をするでしょう。しかし、それが個々の自己解決の力を阻害してしまうケースもある、というより、いつまでも頼って自立できない原因を作ってしまっていることの方が多いのです。それは、指導者側の問題で、私も講師に常々言うことでもあります。

 

 

 そして、生徒側に言う言葉はこう。

 

 愚か者にする指導はない。その際の愚かさの定義は、究極的に他力本願であるということ。将来役に立たないような人間、一緒に働きたいなって思えないような人間を育て上げたことが私の成果だと思いたくない。

 いつでも頼れる環境を投資してもらって、安心して学べる環境を与えてもらっているなら、まず全力でできるところまでやってみなさい。全力で頼るだけのために来たなら、君の指導は断る。

 苦手です〜って言われたら、まずは「は?」と言わなければいけない。平気で周りから”君はできないんですね”って言われてヘラヘラしてるような神経を叩き直さないといけない。内心すごく苛立つことも少なくはないのです。

 

 

 きっと、学校では「バカ」って言われ慣れてしまってるんだろうけど、そのことで自分の行動までストップしてしまってるのが、本当に愚かな人間の行動様式です。なんとかしろよ、なんとかしようともっと思えよ。なんのための自己投資であり、金払ってもらってまで通ってんだよ。

 

 これが、自分の今生徒に伝えていることです。

 


kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ